【41竹Lab】竹炭作り(炭焼き)

【宮谷小 41竹Lab×SOZAi循環Lab】

宮谷小学校の41竹Labで、いよいよ炭焼きです。
7月にみんなで切った竹は、煙を出さずに燃やすくらいに十分乾燥しています。

消防署への届け出も学校にしていただき、安全かつ煙や臭いで周囲に迷惑のかからないよう準備・計画して開始。

まずはSOZAi循環Labのメンバーから、無煙炭化器が高温で燃える仕組みを説明。まだ4年生では学習していないことですが、これから行なうことにどういう意味があるのか、なんとなく分かってもらえたかなと思います。

空いている花壇で、無煙炭化器を置く場所を軽く掘ります。草を取り、無煙炭化器を土にめり込ませるためです。

無煙炭化器を、下から外の酸素が入らないようにぐいぐいっと押し込んで置きます。

火起こし用に、新聞紙と竹の上部の小枝と葉っぱを入れ、その上に竹を数本置きます。

準備完了。


いよいよ着火。新聞紙から笹、そして竹へ、と火が移っていき、みるみる大きな炎に。煙も出なくなります。

炎が大きくなりすぎない程度に一人ずつ竹を投入していきますが、こういう炎を見たことがない人もいましたし、熱さにびっくりしている人も。けれどもここまでの高温ではなくても、ステーキだってごはんだって、熱エネルギーを加えないと作れないよね、という話を隣りにいた人と話しました。こういうふうに、知識がつながっていくとより面白くなっていくと思います。

しかしゆっくり眺めている暇はありません。30分もしないうちに炭になるので水で消化します。このまま放っておくと完全燃焼して灰になっちゃいます。

土が入らないように気をつけながら、シャベルで竹炭をすくい、浸水したカゴに移していきます。これもちょっとだけ力がいります。まだまだ無煙炭化器は熱いので縁には絶対に触らないように。そのうちに、トングで竹炭をシャベルに寄せる人も出てきて、みんなで協力していました。


宮谷小学校の41竹Labの炭焼きの最後の工程です。

浸水して消火した竹炭をブルーシートの上に広げて乾燥させます。と、その前に、ブルーシートが汚れていたので、水とブラシでゴシゴシ洗ってもらいました。

さあ、たくさんの竹炭ができました!けれども、もとの竹の“かさ”からすると、かなり減ったことに気づいたかな?

無煙炭化器もきれいに水洗いし、土の上に残った竹炭は、シャベルで土の中へ。竹炭の効果で土の状態が良くなります。

消火に使った水は、細かい竹炭が混ざって真っ黒になっています。この一部をペットボトルに入れて保存し、竹炭が沈殿する様子を観察してもらうことになりました。沈殿した後、上澄みを何かに使おうと考えている人もいました。結果がたのしみです。

そして、余った水は土にまいてもらいました。最後は土に還します。

これで41竹Labの皆さんは、竹の伐採、竹割り、炭焼き、竹炭墨汁作りまでを自分たちで実践したことになります。