プロジェクト名「SOZAi循環Lab」に込めた思い

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

新年という機会に、少し畏まった投稿をさせてもらいます。

\\プロジェクト名「SOZAi循環Lab」に込めた思い//

SOZAi循環Labで大切にしているのは
「生活者の視点の試行錯誤」です。

私たち生活者はいま、
メーカーが提供する多種多様な商品を素直に消費していくうちに
その商品で使われている「素材」の本当の良さや可能性を知る機会がなくなっています。
その商品を使う当事者なのに。

また、
私たち生活者のまわりにはいま、
インターネット経由で世界中の情報を検索しているうちに
「地域課題」と呼ばれる誰かにとっての困りごとが、
その本質や実情が分からないままあふれています。
自分たちの暮らすまちのことなのに。

生産者と消費者、課題と住民、どちらも、
直接つながれば、
そして
お互いを知れば、
よりよいモノやコトを生み出せるんじゃないか。

そのために、
商品ではなく「素材」に私たちが着目し、
試行錯誤しながら、
地域で循環する商品や仕組みづくりを
みんなでやってみたい、
そのための「プロセス」の枠組みには
対話と実験を重ねていく「リビングラボ」の手法がいいのでは、
と考えました。

優れた「アイデア」があっても
試行錯誤する「プロセス」がなければ
イノベーションを生み出せない ──

以下は、スティーブ・ジョブズ氏が30年前に受けたインタビューの抜粋です。

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スゴいアイデアから優れた製品を生み出すには
大変な職人技の積み重ねが必要だ。
製品に発展させる中で、アイデアは変容し成長する。
電子・プラスチック・ガラス、それぞれ不可能なことがある。
大量のコンセプトを試行錯誤しながら組み換え、
新たな方法でつなぎ、望みのものを生み出すんだ。
そして、未知の発見や問題が現れるたびに全体を組み直す、
そういったプロセスがマジックを起こすのさ。
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(ギズモード・ジャパンYouTube|映画「スティーブ・ジョブズ 1995~失われたインタビュー~ 」特別映像より抜粋)

SOZAi循環Labでは、
ジョブズ氏の言う「職人技」を「生活者の経験からくる知恵」に置き換え、
運営団体である「スパイスアップ」の他のプロジェクトやプロボノ活動との連携による波及効果も出しながら、
以下の3つの機能を回しています。

・リビングラボ:つくる
・コミュニティ:つながる
・イベント  :つたえる

生活者が多様な地域資源とも関わり、
知恵を生かしながら試行錯誤し、
自分が本当に欲しいものを生み出せたら、
最強だと思うんです。

SOZAi循環Lab自身が、
何か大きなイノベーションを生もうとしているわけではありません。
それはメンバー一人ひとりが独自にやればいいことだと思っています。

SOZAi循環Labの活動を、
私たち一人ひとりの豊かな(経済的に、だけではなく)
暮らしにつなげていきたい、
そしてそれは、
「命」にとって価値のあるものでありたい。
人間中心(huma-centered)、ではなく、
動植物を含むあらゆる「生命」を中心(life-centered)でなければ、
持続可能(sustainable)は実現できない。

現在私たちは、
「竹」という素材に着目して活動しています。
竹は、厄介な面が注目されがちですが、
プロセスを楽しむにはもってこいの素材ですし、
究極の地産地消素材だと思います。

「竹」に関わっている人や組織は、
日本各地にいらっしゃるので、
地元に閉じこもらず、ぜひそういう方々ともつながって
知識や資源を共有していけたらと思っています。

さて、
2025年のSOZAi循環Labは、
「音の竹フェス♪」「竹炭・アート・手しごと展」という
芸術面から竹の可能性を広げる実験でスタートします。

他にも、
・コミュニティ醸成
・構造物
・マルチング
の実験も行ない、
その成果を小学校の環境教育にも活用していきます。

環境・社会・経済・文化・教育・健康、一気通貫で
実験に次ぐ実験を小さくやってみるSOZAi循環Labを
今年もどうぞよろしくお願いいたします。