【イベントレポート】自分の当たり前をアップデートするシリーズ 1時限目「ビデオグラファーの世界」
「プロはどんな思考をしているのだろう?」
「プロの作品の背景にはどんな知識があるのだろう?」
「どんなプロセスで仕事をしているのだろう?」
スパイスアップ編集部のメンバーを中心にした、自らのセンスを磨く知識集積のためのシリーズが始まりました。
メンバーのほか、エリアマネジメント、地方振興、障害者支援、コンサートホールなど、普段関わりのあるひとにも声をかけ、私たちが拠点とする寺家ふるさと村「里のengawa」のハナレでの2時間のセッションです。
今回のゲストは、ビデオグラファーの釜石拓真さん。釜石さんは、ビデオグラファーという職業が生まれた背景から、学生時代の映像体験、これまでの作品の制作秘話などを、実際に自身の映像を見せながら話してくれました。
参加者との話し合いでは、「BGMや肖像権をどうクリアしているのか」「可視化の仕方をどうやって決めているのか」「ストーリーをどう組み立てているのか」といった質問のほかにも、「自分の仕事との意外な共通点を知って共感した」「なかなか伝わりにくい課題を映像で伝える効果が分かった」など、さまざまな感想が生まれ、それを受けて釜石さんの仕事への向き合い方も知ることができました。
従来の仕事が分業化されていく一方で、こうした企画から撮影、編集、デザインまでの一連を一人でこなすビデオグラファーという職業は、これからの社会に合った新しい職業だと感じました。それでもやはり大事なのは、愛と想像力だな、と。それがあるから、釜石さんはいい作品にしようと仕事に取り組むし、それが観る人のアクションを起こす力になっているんだと思います。
2時間という短い時間でしたが、自らの“枠”を外し、自分とは分野の異なるプロの話を聞いて自分の常識をアップデートしていく。── 参加者一人ひとりのそんな機会をこれからもつくっていきます。