スパイスアップが運営するイベント・セミナー情報サイト

【ご近所顔見知り大作戦!】2020冬 ─ どんど焼き×お汁粉

柏木由美子

JR横浜線・東急田園都市線・こどもの国線の長津田駅から徒歩15分ほどのところにある恩田町堀之内地区は、 のどかな田園風景が残る一方、宅地開発が進んで転入者も増えているエリアです 。

その堀之内地区で2年前、「恩田町堀之内地区まちづくり協議会」が発足しました。メンバーは30代から80代までの各世代の25人。なかには、まちの課題を知って地域の活動に初めて参加する人もいます。

「何があっても隣近所だけは大切に」をテーマとする協議会では、 季節行事に合わせて誰もが楽しめるイベントを年4回企画。災害対策も見据えて、顔の見える関係をつくっていこうとしています。

今回「冬グループ」が企画したのは、毎年1月15日前後の休日に自治会主催で行なわれる「どんど焼き」でのお汁粉販売です。「どんど焼きで焼いたお団子をお汁粉に入れたらどうだろう?」というメンバーの発案で実現しました。

当日は、 朝9時から自治会会館でお団子づくりが始まりました。自治会と上恩田寿会、堀之内こども会のメンバーでつくるお団子は300人分です。

ふわっふわのお団子!この地域では、3つの団子のうち1つは自分で食べ、2つは近所の人と交換して食べるそうです。 ここにずっと住んでいる女性から「昔はみんな自宅で作っていたのよ」とも教えてもらいました。

できたお団子は、どんどん蒸籠に入れられていきます。

自治会館の外では蒸し器がスタンバイ。40分ほど蒸します。

蒸したお団子を取り出し、片栗粉をまぶします。これらの一連の作業を何度も繰り返し、300人分のお団子を作っていきます。

一方、どんど焼きの会場では 10時になると「火入れ」の儀式が始まります。

火入れをするのは、上恩田寿会の年男・年女の皆さんです。杉山神社の焼納品や、自宅から持ってきた正月飾りを積み上げた山に、火を着けた藁を入れていきます。

火は一気に大きくなり、晴天に向かって煙が上がっていきます。きっと、お正月にやってきた歳神様が天へ帰っていらっしゃることでしょう。

火のそばには、お団子を挿して焼くための棒が用意されています。昔は枝の先が三つ又に分かれている木を使いましたが、現代の堀之内地区では竹の先に3本の属が付いた特製の棒を使います。地元の方の手作りだそうです。すごい技術をお持ちの方がいらっしゃいますね!

自治会のテントには、まちづくり協議会のお汁粉販売とメンバー募集が掲示されています。

堀之内地区の住人であれば誰もOK。貴方のアイデアをください ─ 快適に暮らせる緑農タウン」。自治会だけでも、こども会だけでも、老人会だけでもない、ここに暮らすいろんな人達が関わることが、誰もが快適に暮らせるまちへとつながります。アイデアだけでなく、悩みごとを相談にいくのもいいと思います。他にも同じ悩みを抱えている人がいるかもしれません。それをみんなで解決していくことで、同じ悩みをもつ他の人の解決にもつながります。

お汁粉は、まちづくり協議会冬グループのメンバーが前日から仕込みました。あとは住民の皆さんが来るのを待つだけです。

取材担当の私はお団子を焼く時間までいられなかったので、自治会の方に写真を撮っていただきました。なんと、用意したお団子はすべてなくなったそうですよ。

(提供:堀之内自治会)

お汁粉の評判は?今までは団子は丸かじりするか、醤油や砂糖醤油を付けるかして食べていましたが、お汁粉に入れることで「食べやすくなった」と好評。子供たちも「おいしい」と喜んでいたそうです。

こちらの焼き芋もおいしそう♪ にぎやかなどんど焼きになってよかったですね。

(提供:堀之内自治会)

スパイスアップでは今後も恩田堀之内まちづくり協議会の取り組みを追っていきます。

<募集!消防団員>
災害時・平常時を問わず、地域に密着して住民の皆さんの安心と安全を守る消防団。どんど焼きでも警備や火の管理をされていました。
その消防団で団員募集中とのこと。消防団は、会社員、自営業、主婦など、年齢・性別・職業問わず、18歳以上で地元に居住しているか勤務している人なら誰でも参加できます。
自分のまちを見守る活動に参加したい方は、ぜひ問い合わせてみてください。

青葉消防団
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/bousai-kyukyu-bohan/shobo/bosai/shobodan/shokai/05-16.html

(提供:堀之内自治会)

「ご近所顔見知り大作戦!」バックナンバー

Multiplex 広告
ABOUT AUTHOR
柏木 由美子
柏木 由美子
スパイスアップ 代表
システムエンジニアを経てIT関連の編集・執筆に従事後、フリーランス。現在はプロボノ活動でキャリアと暮らしを地元へシフト中。地域の異分野協働を通じた新しい価値創造を目指し、「スパイスアップ」を軸に「かわもりあおば」「日体大SMG横浜 オフィシャルサポーターズクラブBLUES事務局」「まちの相談所ネットワーク」等で活動。まちづくり・福祉分野の取材・執筆のほか、最近は竹の地域循環に取り組む。
記事URLをコピーしました