【ご近所顔見知り大作戦!】2019秋 ─ 豚汁懇親会×歴史トーク
JR横浜線・東急田園都市線・こどもの国線の長津田駅から徒歩15分ほどのところにある恩田町堀之内地区は、 のどかな田園風景が残る一方、宅地開発が進んで転入者も増えているエリアです 。
その堀之内地区で2年前、「恩田町堀之内地区まちづくり協議会」が発足しました。メンバーは30代から80代までの各世代の25人。なかには、まちの課題を知って地域の活動に初めて参加する人もいます。
「何があっても隣近所だけは大切に」をテーマとする協議会では、季節行事に合わせて誰もが楽しめるイベントを年4回企画。災害対策も見据えて、顔の見える関係をつくっていこうとしています。
今回「秋グループ」が企画したのは、12月8日に行なわれた豚汁懇親会での歴史トークです。豚汁懇親会は、毎年この時期の「放置ごみの環境整備活動」の後に行なわれます。この日もたくさんの住民の方々が、一時間かけてごみを拾いました。
拾ったごみを分別していきますが、残念なことに小型家電や自転車などの不法投棄も見られ、公道に捨てられていた廃棄物は警察へ連絡しました。
(自分のご近所さんかもしれない人にごみ拾いさせていることに、捨てた人は気付いてくださいー。)
自治会館へ移動すると、豚汁の準備がすでにできていました。
150人分の豚汁を無料配布。具だくさんでとてもおいしかったです。
自治会館の中で開催する予定だった歴史トークは、天気がいいので急遽、屋外で開催することになりました。
今回は、ここに長く住んでいる方も意外と知らない、「堀之内」という地名のお話。
かつてお城があったという言い伝えもありますが、郷土史家の久世辰男氏は、今から約700年前に「恩田」という名字を名乗る武士が住みつき、館を取り囲む空堀をつくったと推定しているそうです。堀の中には、恩田氏の館だけでなく直轄する農地や農家も含まれていたとか。防御のためではなく、経営基盤を示すためのものだったと考えられています。
お話の中で、住民の方からお借りしたという風景画も披露されました。 今から95年前の大正時代に描かれたものだそうです。家もまばらで、恩田川が今よりも蛇行している様子が分かりました。
自分の住むまちのルーツを知ることで、地元愛もより高まります。堀之内の歴史については、これからも協議会から伝えていくそうです。どんなお話が出てくるか、次回の開催も楽しみです。
スパイスアップでは今後も恩田堀之内協議会の取り組みを追っていきます。