【人物図鑑 16】駒田 誠さん ─めくるめく青葉台ヘンタイ百貨店の主は税務のプロ

東急田園都市線青葉台駅前の夕刻は、仕事を終えて駅に向かう人、楽しそうにおしゃべりしながらお店に向かう人々が交錯しています。駅から徒歩2分ほどの距離にあるビルの5階でエレベーターを降りると、その駅前の交差点を一望できる眺望でした。今回ご登場いただくのは、BlueDOOR Coffee 染谷裕太さんからのご紹介、駒田誠税理士事務所 所長・駒田誠(こまだまこと)さんです。

5月の暑い日が続いた金曜日の夕刻、出迎えてくださったのはアロハシャッツ姿の駒田さんでした。ご職業柄、スーツ姿を想像していただけに、いい意味でイメージを裏切られる展開でスタートしました。着心地の良さそうな綿麻のシャツとデニムのボトムス。ゆるく巻いたふんわりとした髪は、固定概念で想像する税理士さんのスタイルとは大きくかけ離れていました。

◆お気に入りのアイテムに囲まれた暮らし

すっきりとしたデスクに綺麗なフォルムのZライトとカメラ。フィルムカメラはみたけ台にある店舗「ART FRIENDS」で購入されたもの。愛おしくてたまらない、といった表情でカメラを紹介してくださいました。壁にある、小ぶりな額に入り2枚の対になった絵も印象的です。

そしてお気に入りだという、寺家町の「Half Moon」でご自宅用にオーダーした無垢材の炬燵の写真も見せていただきました。「本当にいいものをつくっていらっしゃるんですよね」。駒田さんは作り手の仕事に惚れ込み、触感のよさや美しいシルエットを持つ使い心地のいいものに囲まれて暮らすことを大切にしていらっしゃる様子が伝わってきました。

(ご本人提供写真)

日々使うものが生活に馴染み癒してくれること、そしてそれが満たされた気持ちになるクオリティーをもっていることは素敵なことですね。

◆独断と偏見で案内するヘンタイ度高めの商店

駒田さんは個人相続に関する税務相談は受けず、商店を中心とした税務相談がご専門で、その商品の魅力を最大限引き出す運営を一緒に考えていくパートナーです。「皆さんに紹介したい!」と思った商店を独特のシンプルな切り口で案内する百貨店支配人でもあります。その名は「横浜青葉台ヘンタイ百貨店」。なかなか強烈なネーミングじゃありませんか?

そもそも、学生時代によく通っていた、地元の寄合所のような役割を果たしていた喫茶店では、来店する画家さんなど様々な職種・世代の常連さんとの交流があり、色々な価値観に触れる機会があった駒田さん。そこには、弱い人に優しく、向上心のある魅力的で多様な人たちからの学びがありました。

常連さん同士の成熟したカフェ文化の中で展開された会話や出来事は、ゆっくりと無理なく人と人の距離感を縮め、駒田さんの職業観育成の土壌となっていました。そこで育った感覚の持ち主だからこそ、ひとつひとつに特徴や魅力があり、そして機能が秀逸なもの、そういった制作者の精神が感じられるものに出会った時に百貨店支配人として腕がなるわけですね。「今は行きたいと思うお店がなくなってきて困る」。そんな思いから、支配人駒田さんは居心地のいい、ディープな世界観のあるお店を『横浜青葉台ヘンタイ百貨店』で案内しています。

「漢字で『変態』にすると、本当に変態っぽくなってしまうので『ヘンタイ』にしたんです」(笑)。

(ご本人提供写真)

◆一歩、実際に踏み出してみる

現在、年配の世代が若者と交り合い育てていく文化が少ない中で、若い方に伝えたいメッセージをお願いしました。

「決して世の中は悪くない。ちょっと損するくらいがいいのではないかと思います。若い世代の皆さんもそんなに悲観することはなく、ものは見方で、まあまあ、と状況を引き取ってみたらいい。とにかく一歩を、実際に踏み出してみないと分からないですからね」。

電車の中でもずっと携帯から目を離さない。ぼーっとする時間をほとんど持たない人が多い中、ミヒャエル・エンデ著の『モモ』の物語中、時間について語られているように、「分からないものに想像力を働かせる隙間時間は大切。無駄のない生活は味気ないですよ」、と話してくださいました。

◆順風満帆のキャリアでは得られない経験

高校生の時に肺気胸を発症し入院した時期があり、ご出身の三重県から大学受験のために上京した時も、その発作の影響で受験票を握りしめたまま帰郷する羽目になるという大変な経験をされたことがあります。

しかも「税理士に向いていないと言われた経験があるんです。本当ですよ」。25歳の時、勤務していた税理士事務所を辞め、30歳まで喫茶店店長をなさっていたそうです。喫茶店は、ホッと一息つける場所です。「お客様に喜んでもらえることがいいんですよね」。

税理士も相手が何を望んでいるか、経営する立場の視点で考えるお仕事。受け入れられ、基盤を作る方法は何か。何が特徴なのか、人に愛される経営や商品制作を独自の経験から寄り添い、色々と一緒に試行錯誤されています。

ご専門の税務面だけでなく、個性的で素敵な世界観を守ることがお仕事なのですね。

愛用のフィルムカメラ(ご本人提供写真)

◆驕らず柔和な姿勢の持ち主

「でも、自分が楽しくないと」と笑う駒田さん。「サザエさんに出てくる三河屋さん、いいですよねえ。御用聞きだけれど、薄い感じで」。確かに家族のこともよく分かっていて、台所に必要なものがきちんとあるか、押し付けがましくなく聞き取ってくれる。重いものだって笑顔で家まで届けてくれる優しい力持ちのような存在でしょうか。

青葉台、駒田誠税理士事務所に、柔和な姿勢で話を聴き、商店が大切にする本質を掘り下げることに惜しみないエネルギーを注ぐ、税務案内人がいます。

●駒田誠税理士事務所
横浜市青葉区青葉台1-5-7 司ビル507号
045-532-3757

(この記事内の数値データ、組織名、役職名、製品・サービス内容等は、取材時の情報です。)

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