【人物図鑑 03】安生敏弘さん – お店をセミナー・ライブ会場にして人の繋がりを広げる

スキッと晴れ渡った青い空に、黄色い外壁のコントラストが鮮やかな建物を目指しました。入口にはさまざまな形の鉢や木のコンテナに植えられたグリーンが並んでいます。今回は ベーカーリーカフェCOPPET(コペ) の奥山誠さんからのご紹介、LEAD(リード) ガーデニング・エクステリア の安生敏弘(あんじょう としひろ)さんです。

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◆キラキラした仲間の円陣を組む

安生さんと親交のある 髪工房 の横浜さんと maaru(マアル) 安良城さんが中心となり、3カ月に一度開催される「edajuku(えだじゅく)」は、江田で美味しいお料理とお酒とおしゃべりを愉しむ地域交流会です。先日のedajukuはちょうど安生さんのお誕生日と重なりました。COPPETの奥山さん、Woody Heart の木村さん、森野屋酒店 の平本さん。青葉台を盛り上げているメンバーも江田のmaaruに集まりました。LEADの三浦さんと、maaruさんが準備されたのは、ローストビーフと、はやし農園 さんの野菜で作られた特製バースデーケーキプレートです。

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◇江田のmaaruで開催された「edajuku」にて

 

主役の安生さんは、お祝いのキャンディーレイ(Present by 横浜さん)を首にかけ、ウェスタンシャツとデニムの大人カジュアルな着こなし。寄り添って話し、笑う。たくさんのお仲間が安生さんを囲み、自然と人と人との距離が近くなります。ケーキプレートを持った安生さんの目尻は、いつもより下がっているように見えました。

平日夜のこの日、私は中学生の息子を一緒に連れ出したのですが、気付くと安生さんは輪の中に彼を迎え、腕を回し、円陣となってその仲間に入れてくださっていました。新入り中学生はHappyのおすそわけ、キャンディーレイを店内の皆さんに配るお役目を安生さんから仰せつかり、皆さんとお話しする機会を得て会を楽しんでおりました。人を繋ぎ、楽しくしていく。その場にいる人達を巻き込むチカラは世代を越える。偉ぶることなくスマートに、そして温かく包んでしまう安生さんはとても柔らかな方でした。

◆お店を会場にして、皆が楽しめるイベントを開催

お店には、カラフルで特徴ある柄のタイルが手に取れる高さに置かれています。タイルは他に類をみない品揃えです。モザイクタイルを組み合わせて木の板に貼り、鍋敷きを作った昔を思い出し、創作意欲がムクムクと湧いてきました。

お店ではタイル教室をはじめ、さまざまなセミナーやライブ、マルシェなど、月に2~3回のペースでイベントを開催されています。『私は人見知りだと思っていたのですが、ワクワクするために、人と人とが繋がろうとする。イベントで人が集まって楽しんでいる。それが、自分もとても嬉しいことに気づいたんです。ここもイベントの会場として使ってもらって、一緒に盛り上がられたらいいですよね。そう思うんです。』LEADあざみ野店は2015年12月31日の大晦日、「namaoto」初のカウントダウンライブの会場になっていました。

セミナーとしては「ポポラスの散歩みち ママと子どものための脳活セミナー」「お産カフェ」「お片づけワークショップ」など、暮らしや生活を考える上で興味深いテーマを取り上げています。無機質なセミナー会場が多い中で、LEADさんで開催されるセミナーは、講師の先生との距離が近く、温かい雰囲気のセミナーになっています。

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◆本当に必要なものを提案する

LEADさんは、あざみ野と青葉台にお店を構えるガーデニング・エクステリアの設計・施工の専門店です。プロ仕様のレンガやタイル、樹木、ブリキやガラスのガーデングッズ、生活雑貨など、日々の暮らしで使用するイメージができるような材料の陳列が多数あります。日々、駅やバス停までの往来やお散歩で、目にする家々のお庭やエクステリアの設いはさまざま。どのような方法があり、何をすればバランスよくセンスよく仕上がるのでしょうか?

『まず、こんな風にしたい!の気持ちをぶつけてほしいんです。日々の暮らしを守りつつ、予算と相談しながら提案しますよ。』やわらかい語り口ながら頼もしいお言葉。先日、壁を作りたい。とご相談があったそうです。『何のための、どのような壁が必要なのか。よくお話しを聴いていくと、そこに必要なのは樹ではないかと、ご提案したんです。壁を作らせてもらった方がウチの儲けにはなったと思うけれど(笑)5年、10年先のことを考えていくと、1本、樹を植えることがいいのではないかと思いました。』

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なるほど、緑豊かに成長していく植栽の提案。「壁が欲しい。」具体的なオーダーに思えても、漠然とした感覚で表現されたご要望を受け止めて、お話しの中からご家族の暮らしに本当に必要な内容を引き出し、将来の姿も含めて提案する。「10年先かもしれませんけれど、またご相談してくださればそれでいいかな、と思っているんです。」

◆人に紹介したくなる居心地の良い空間を作る

「こんにちは」「お友達にここを紹介したくてね。彼女の車で連れてきてもらったのよ。」花柄のステッキをお使いになって来店されたご婦人。おなじみのお客さまのご様子で、店内の椅子に腰掛けて、連れ立っていらっしゃったお友達に「これはね…」と次々にご自身のお気に入りを紹介されていました。室内外で使うたくさんの材料や雑貨。まるで絵のように並べられたさまざまな柄のタイルたち。きっと、それらを身近に置いた時のイメージを膨らませて、楽しい気持ちを共有できる場所なのですね。

ディスプレイに手を入れながら、少し離れた所から見守っていた安生さんはお客さまをご案内されています。相手とのいい距離感を保ってお客さまが感じる信頼感。「また来るわね。」とお客さま。さっと手を差し伸べて階段の段差を気遣い、車が見えなくなるまでお見送りする安生さんとスタッフの三浦さんのお姿が印象的でした。

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◆多業種のプロがチームになり、作りだす波

たくさんの資料が並ぶ本棚には、施工例のファイルがありました。さまざまなストーリーが積み重ねられた、暮らしの上にあるリフォームや新築。その棚には安生さんと共にLEADを支える、経験と技術豊富なスタッフの方々の知識も一緒に保存されています。その豊かな実績を、安生さんは強くそのまま発信するのではなく、受け取る側に心地よい周波数に変えて発信しています。

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商品を販売し、技術的な相談をする店舗である枠を越え、人が集まって楽しむ場を提供していく。その会場での出逢いが、さらに人々のワクワクする気持ちや笑顔を広げています。その波は、あざみ野や青葉台、その周辺地域を盛り上げる人も一緒に繋がってできた周波数帯。その波を起こすチームの一人として、安生さんは活動されています。


(この記事内の数値データ、組織名、役職名、製品・サービス内容等は、取材時の情報です。)

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久保田誉子

久保田誉子

くぼたたかこ(ライター) 婦人服デザイナー、MD、バイヤーとして勤務の後、ファッション業界を目指す学生たちの就職支援に従事。2013年、横浜市青葉区区民企画運営講座「AOBA素敵ウォーキングコレクション」の運営委員となり、現在も地域活動として企画運営に参加している。

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